世界最高の数学者って誰? それはやっぱりフォン・・・
こういう話題ってたいてい水掛け論になってしまうんだけど好き。
なかでも一番私が尊敬するのはフォン・ノイマン。
彼がいなければこうしてブログを書くこともままならなかったであろう。
(他の偉大な数学者ももちろんだけど!)
ジョン・フォン・ノイマン(John von Neumann), 1903年12月28日 - 1957年2月8日)はハンガリーの数学者。20世紀科学史における最重要人物の一人。
数学・物理学・工学・経済学・計算機科学・気象学・心理学・政治学に影響を与えた。第二次世界大戦中の原子爆弾開発や、その後の核政策への関与でも知られる。
数学一筋の天才型と違い、上にもあるようにあらゆる分野で才能を発揮したオールマイティなダ・ヴィンチ型の最後の天才だと思う。
例えるならばサッカー元オランダ代表の最後のユーティリティプレイヤー、フィリップ・コクーのように。
そんな彼の逸話を紹介。
幼い頃より暗算と語学の才能を見せた。英才教育も受け、能力を伸ばす。6歳で8桁の割り算を行い(後に入学するギムナジウムの先生が、ノイマンの父に「この子は数学の才能があるので、大学では数学を教えてもらうように」と話したという)、ギリシャ語を話せた。8歳で微分積分をものにした。興味は数学にとどまらず、家の図書室にあった44巻本の歴史書を読了した。好んで読んだもの、特に世界史やゲーテの小説などに関しては一字一句間違えず暗唱できた。
どうやったら6歳で8桁の割り算ができるような教育ができるのかを知りたい!
ちなみにゲーテもかなりIQが高かったようですね。本当かどうかはわからないけど。
水爆の効率概算のためにフェルミは大型計算尺で、ファインマンは卓上計算機で、ノイマンは天井を向いて暗算したが、ノイマンが最も速く正確な値を出した。
対戦相手のフェルミ、ファインマンはどちらのその後ノーベル賞を受賞しているほどの天才ですが、
さすが我らがフォン・ノイマン!暗算だけで勝っちゃう(笑)
そんな大天才のフォン・ノイマンは第2次世界大戦でドイツとの戦争のためにアメリカ合衆国海軍に協力し、
原子爆弾開発に携わり、その後も軍に貢献し続けた。
太平洋での核爆弾実験を観測した時や、ロスアラモス国立研究所で核兵器開発の仕事をしていた時に放射線を浴びたことが恐らく原因となって、ノイマンは1957年に「骨肉腫」(あるいは「すい臓がん」)を発症した(同僚のエンリコ・フェルミも1954年に骨がんで死亡している)。
しかしながら、運命とは残酷なもので自らが手がけた原爆により発病する。
結局、癌発症から数ヵ月後に、猛烈な痛みに苦しめられながら最期を迎えることになるノイマンだが、告知に接してから非常に取り乱していた。例えば3+4を解こうとしてもできなかったり、以前は不可知論者だったのに結婚時に改宗したカトリック教会の司祭と話すことを望んで周囲を驚かせた。さらには、それまでに軍に多大な貢献をしたノイマンだが、国家機密を漏らす恐れがあると判断した陸軍により厳重な監視病棟に収容され、家族も含め一切の見舞いや看病も厳禁となり、監視役の数人の将校と軍医の立ち会いのもと寂しい最期の時を迎えた。
大天才の最期は非常に寂しいものだったようだ。
天才じゃなくてもいい、悲しい最後だけは迎えたくないなと思いますよね。
余談ですが、計算対決した中でファインマンは唯一長生きをしました。
彼も非常に面白いエピソードがたくさんあるのですが、
紙面がたりないようです(数学だけにね笑)
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